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塩原多助一代記 (歌舞伎) : ミニ英和和英辞書
塩原多助一代記 (歌舞伎)[しおばらたすけいちだいき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [はら, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation
: [た]
  1. (n,pref) multi- 
: [すけ]
 (n) assistance
: [いち]
  1. (num) one 
一代 : [いちだい]
 【名詞】 1. generation 2. lifetime 3. age 
一代記 : [いちだいき]
 (n) biography
: [よ, しろ]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [き]
 (n,n-suf) chronicle
: [うた]
 【名詞】 1. song 2. poetry 
歌舞 : [かぶ]
 (n,vs) singing and dancing
歌舞伎 : [かぶき]
 【名詞】 1. kabuki 2. Japanese classical drama 
: [まい]
 【名詞】 1. dancing 2. dance 
: [ぎ]
 【名詞】 1. deed 2. skill

塩原多助一代記 (歌舞伎) : ウィキペディア日本語版
塩原多助一代記 (歌舞伎)[しおばらたすけいちだいき]
塩原多助一代記』(しおばらたすけいちだいき)とは、歌舞伎の演目のひとつ。全六幕。明治25年(1892年)1月、東京歌舞伎座にて初演。三代目河竹新七の作。初代三遊亭圓朝が口演した同名の噺を舞台化したもの。
== あらすじ ==

=== 序幕 ===
上州大原村茶店の場)ここは上州大原村の茶店、旅の者や近在の者が茶を飲むなどして休んでいる。そこにやはり近在の百姓塩原角右衛門が通りかかった。ちょうど茶店のあるじ九兵衛も馬を曳いて戻ったところで、角右衛門は九兵衛に、これから田畑とする土地を買いに行くのだと話す。だがそのとき茶店で休んでいた行商人が、土地を買うために角右衛門が持っていた大枚の金包みに目をつけていた…。
同 藪坂峠谷間の場)角右衛門は峠を越えようと山道を急ぐ。そこへ、角右衛門のあとをつけて声を掛けてきたのは先ほど茶店で休んでいた行商人であった。
行商人は岸田右内と言い、もとは武家奉公をしていまは旅の行商で身過ぎをする者であった。その右内の話すところによれば、右内が仕えていた侍は現在浪人しているが昨日訪ねると、五十の金があればふたたび仕官がかなうのだという。自分にはそんな大金を用意する才覚もなく、どうしたものかと思っていたところ、最前角右衛門が大枚そうな金を持っている様子を見た。そこでその金を借りたいと頼みに来たというのである。しかし角右衛門がそれを信用するはずもなく、おおかたこいつは山賊だろうと疑う。右内は土下座して必死に頼むが、角右衛門は右内を殴り付け罵って足蹴にするので、ついに右内は怒って自分の脇差を抜いた。さすがに角右衛門もびっくりしてその場を逃げ出し、右内はあとを追ってゆく。右内は刀も捨て、角右衛門を追いかけてなおも金を貸してくれるよう頼むが角右衛門はやはりとりあわない。そのうち双方もみあいとなり、角右衛門が盗賊だ人殺しだと叫ぶ。と、銃声が響き、右内が倒れた。
右内が撃たれて倒れるところに、鉄砲を持った猟師がやってきた。猟師は盗賊だ人殺しだという角右衛門の声を聞き、また争う様子を遠くで見て右内を鉄砲で撃ったのだった。だがこの猟師とは右内が仕えていた塩原角右衛門という侍で、五十両という金はこの角右衛門(侍)のために欲していたものだったのである。断末魔の右内の口から仔細を聞いた角右衛門(侍)は右内を憐れみ、撃ったのを許してくれと詫びたが右内は息絶える。そこへ角右衛門(侍)の妻お清が、八つになるせがれ多助の手を引いて現われた。角右衛門(侍)の帰りが遅いので案じて迎えに来たのだったが、右内の有様を見て驚く。お清は、右内が訪れたときに自分が五十両の金があればとつい口を滑らせたからこんなことになったのだと嘆くのであった。角右衛門(百姓)もこの場の様子を不憫がり、同姓同名なのもなにかの縁と、自分が持っていた五十両の金を角右衛門(侍)に渡そうとした。角右衛門(侍)は辞退するが、では何かと引き換えにしようと角右衛門(百姓)は言う。その結果、その場に連れていた八つの多助を角右衛門(百姓)の養子にすることになり、お清は嘆きつつも角右衛門(侍)は金を受取るのだった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「塩原多助一代記 (歌舞伎)」の詳細全文を読む




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